2009年10月14日(Wed)【今日のできごと】
訳あって、本日、自治体の管理事務所に行かなくてはならなかった。そこに行ったこと自体ほとんど無いが、行くときはいつも車道に沿って訪れていた。今日は、近道しようと考え、私の住む号棟と隣の号棟の間を通り、団地の敷地内を抜ける道で行った。
私の号棟は団地の一番前面にあるため、私は家を出るとコンクリートの道を１分ほど歩き、車に乗り込み町へ出る。自分の号棟の裏手に拡がる団地敷地内にはまったく関心がなかった。散歩すらしたことがなかった。
だから、今日は初めて我が号棟の裏手の景色を見たわけである。
今日、初めてその景色が目に入った時、ちょっとした驚きに、ふと、歩みを止めてしまった。各号棟の裏手一面に芝生を植えていることは知っていたが、号棟と号棟の間から抜けて芝生の区画を通るところに木で作った小道があるのは知らなかった。設置した人は単に実用的な目的で作ったのかも知れないが、私にはその小道がたいそう小粋に映った。歩みを止めて撮ったのが掲載の写真です。
毎日、会社と家の往復の中で、目に映るのはつまらない景色ばかりと思っていた。メーテルリンクの青い鳥ではないが、こんな身近なところに心の和むこんな素敵な小空間があったとは。
団地の裏手には意外に高木などが多く植えられており、それらが作る涼しげな木陰は、陽に照り映えて暖かげな芝の緑とほどよく調和している。その景色もまた、心を落ち着かせるものであった。
忙しくなかったら、ベンチに腰掛け、ぼんやりタバコでも吸いながらその景色を眺めていたい気がした。
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