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会いたい、 会いたくて会いたくて ……… 大学生になってから、高校生に比べて勉強時間が短くて内容が濃い。 高校の時なんか、３週間前くらいからうだうだ始めていたけど、今になっては前日に徹夜ばかりだ。 そんな事を想いながら、机の前で懸命にペンを走らせていたルフィ。 明日から５日連続でテストが続く。 なんとか概論だとか…面倒だけど、単位をとるためには勉強しなければ。 両親は海外で働いているため、この家には兄と自分だけ。 昨年の成績が単位落とすぎりぎりだったために、兄から 「今回、成績良くなかったら小遣いカット」宣言をされてしまった。 「くそ～っ、エースのやつ…」 がりがり書いていたシャーペンの芯がぽきん、と折れる。 それを境にルフィのやる気も折れてしまい 「だあああ!!!もうやだ!!」 ベッドにダイブして、大嫌いなノートや教科書に向かって、あっかんべ～を繰り出す始末。 「………」 右手の近くにあった携帯電話を手に取る。 ぴぴぴ、と操作して画面に出したのは…ゾロの番号。 ゾロとはつい最近付き合い始めた、１こ上の先輩。 成績優秀、きっとゾロも勉強してるんだろう。 受話器のボタンを押すか迷う。 しかし、 「えいっ」 目をつむって通話を押す。 今さらあわあわしてもしょうがないが、電話をかけてしまった事に後悔する。 勉強中だからって…怒られたらどうしよう…。 「ルフィ？」 出てきた声にびっくりして、言葉に詰まる。 「何だ？勉強は、休憩中か？」 「…うん」 「そっか。」 ゾロの声が聞けて、ほっと安心した。 「…ゾロは勉強中だったか？」 「いや、今からやろうと思ってたとこだ。」 「…そっか。じゃあ、邪魔だろうから切る」 「いいのか？」 「…………」 いやだけど、 ゾロの勉強邪魔したくない、けど どうしよう、どうしようかな… 葛藤を繰り返していると 「ルフィ」 「へ？」 「明日何限終わり？」 「３限」 「お、一緒だ。テスト終わったら１号館前で待ってろ。」 「あ、うん。…え？」 「冷たいもんでも食って、帰ろう。」 「一緒に帰るのかっ??」 「あぁ。」 いつもは学科も違うから、なかなか一緒に帰れない。 でも、明日は帰れる。会える。 「やった!!」 「だから、今日は真面目に勉強しろよ？」 「おう！…ゾロって、すげぇな」 「ん？」 「俺がしてほしいこと、言わなくても分かるんだなっ」 会いたい、会いたい そう思ってると ゾロが、この気持ちを掬ってくれる。 言わなくても、 「顔に書いてあんだよ」 電話なのに？ クスクス笑って、俺達は通話を切った。 会いたい、会いたい たくさん「会いたい」を集めて 明日ゾロにぶつけてやるんだ。 そしたら、きっと返ってくる これ以上の 持ち切れない位の 愛が、きっと。 ＥＮＤ 甘々すんません(-д-;) 原作ゾロルも早く再会してほしいなぁ(*´д｀)=３ 読んでいただき、ありがとうございましたっm(_ _)m 重要なお知らせ@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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